2020年新譜ランキング 10位-1位

Hello、みんな元気?

 

色々忙しかったけど、やっとこさ書くよ!

早速いくぜ!

 

10位-the MADRAS「awake」

 

 

伝説のバンド、チューインガムウィークエンドの元ボーカル橋本さんのやっているバンド。

ずっと聴いていた「キリングポップ」と、変わらない声でグッドミュージックを鳴らしてくれた。

一曲目の「ワンダー」は、アルバムコンセプトのように、日の出が目に浮かんでくる。

心地よく美しいメロディー、優しい声、ノスタルジックな歌詞。

何千回だって目を覚ますんだ。そして日の出をみる。音楽を聴き、奏でるんだ。

 

 

https://youtu.be/7FRPJM3IRk8

 

 

 

ぐうカッコいい。時代なんて関係ない。年齢なんて関係ない。国籍も性別も関係ない。

60、70年代のようなロックンロールを、この時代に、そして新しい香りも同時に発っしている。

レミさんの声、亀本さんのギターも言わずもがな。

この2つはグリムスパンキーの最強の武器である。

とにかく無茶苦茶にカッコいい。しかも、アルバムをリリースするたびに進化し続けている。

とにかくたまらなくカッコいいです。これからもとんでもない作品を出しそう。

 

 

https://youtu.be/_A9otC5nbqw

 

 

 

8位-さわおとまり「さよならマクレガー」

 

 

ピロウズ山中さわおさん、元ふくろうずの内田万里さんの共作EP。

ベースにベボベの関根さん、ドラムはレディキャロの楠部さんを迎えています。

ピロウズ、ふくろうず両方大好きな俺にとっては最高の作品になった。

ソングライターとしてのキャクターの違いは結構あるので、曲を聴きながらどっちのアイデアかわかりやすいというか、そういった部分も含めて良い。

内田さんやっぱ独特だなーと。ふくろうずも是非聴いて下さい。解散しちゃったけど。

ノスタルジア」が相当良かったです。

 

YouTubeなし、全国流通なしサブスクなしなので、公式通販のみ。

 

 

7位-THE COLLECTORS

「別世界旅行〜A Trip in Any Other World〜」

 

 

多分1番ライブに行ってるバンドかな。

日本のモッズバンドの頂点、コレクターズの新譜は何よりもコロナ騒動だったり、社会問題がテーマになっていた。

一曲目の「お願いマーシー」では、あのマーシーがギターを少し弾いている。

マーシー、もっとギターを鳴らしてくれ!この部屋をライブハウスに変えてくれ!

ラストナンバーの「チェンジ」では、昨日までの世界はもう消えたんだ。もう戻れない。変わるしかない。そんなメッセージが込められている。

ここ何年かの作品だと1番好きかもしれない。

かなり長いキャリアを積んで、ある程度のポジションにいるバンドが、こんな曲を書いてくれるなんて。それをリアルタイムで聴けることに幸せを感じる。

 

 

https://youtu.be/F5qzp8tmUKI

 

 

6位-髭(HIGE)「ZQZQ」

 

 

サイケでオルタナティブでロックンロールでかっこよくて可愛くて、真面目で適当で浮遊感があってどこか切ないようなバンド、髭ちゃんの新譜だぜー!

まあ、とにかく髭節が効いているというか、言語化して魅力を語るのは難しい。とりあえず聴いて欲しい。

どの曲も良かったけど、「ash summer」っていう曲があって、絶対に関係ないと思うけど、今年観たバナナフィッシュってアニメのアッシュとちょっと重ねちゃった。センチな曲。

ベスト盤から入っても良いし、このアルバムから入ってもいいと思うけど、「ねむらない」というアルバムがあって、それが俺の生涯アルバムランキングに絶対入るくらいやばいやつなんでそれ聴いてくれてもいいかも。

 

 

https://youtu.be/mu-ikY6Pl_Q

 

 

 

5位-VELTPUNCH「Sucide King」

 

 

ツインギターツインボーカルから鳴るオルタナティブサウンド、カッコいい歌詞の中にけだるさだったり、下ネタだったりを散りばめていて、それでおてキャッチーで綺麗にまとまっている。

「真夏の毒キノコ」の歌詞

 

このまま僕らは
花火も見れずに
あぁ 夏が終わっていく

素足も水着も
浴衣もないなら
生きている意味はない

 

意図していなかったが、今年に当てはまっていたそう。このアルバムは本当に良かった。リリースされてからしばらくこればっかり聴いてたな。

 

 

https://youtu.be/weqsnJGACz8

 

 

 

4位-山中さわお「Nonocular violet」

 

 

今年8タイトルものアルバムをリリースした男、山中さわおの今年3枚のソロアルバムのうちの3枚目。

1枚目はソロとして音楽を楽しむ、後で紹介するが2枚目は怒りのような感情がこもっている、そして3枚目は希望というか、少し前向きな感情かな。

2枚目3枚目と、ソロ作品からバンド作品っぽく変わっていってるのも特徴。

希望といっても、歌謡っぽい意味での希望とかそういうことはさわおさんは絶対書かない。過去の思い出に縋ったり、敵は多くても気の合う仲間はいるという希望だったり、音楽そのものに対する希望だったり。

去年の横浜アリーナでの出来事が、歌詞として散りばめられている。さわおさんはこの一年、辛い時には横アリのビデオを観て泣いていたそう。

「人生はビューティフル、歌っていたのさ大声で」

この歌詞は、横アリで「Thank you, my twilight」を12000人で大合唱した時の事を表している。そのうちの1人は俺だ。

みんな音楽で出会って音楽で呼応していた。

 

 

https://youtu.be/pNUjR60t7uI

 

 

 

3位-シュリスペイロフ「遊園地は遠い」

 

 

前々作「あまりかぜ」、前作「聞えた」と立て続けに名盤をリリースしたシュリスペイロフ。今作はどんな曲を作ってくるのかと、先行公開された「つまんないね」をYouTubeで聴いて頭が吹っ飛んだ。

今までにないグランジっぽいサウンド、これまで以上にけだるいような歌詞、今までのシュリスペイロフと違った面をみせてくれた。いい意味で期待を裏切られたな。

今作は何曲かパワーコードで曲を作ったそう。それが違うように感じた部分かな。とにかくオルタナティブな部分が倍増していて嬉しい。

澁谷さんのギターも相変わらず良いね。宮本さんはやっぱり天才だと思う。

余談ですが、Apple Musicの1年間で1番聴いたアルバムはこれでした。

 

 

https://youtu.be/_IolzE4YE_Y

 

 

 

2位-山中さわお「ロックンロールはいらない」

 

 

今年のさわおソロアルバム2作目。1作目をリリースしたが、コロナ騒動によってツアーも中止。ライブができなくなったミュージシャンの怒りの部分が入っている。注意してほしいのは「コロナ」じゃなくて「コロナ騒動」に怒ってるからね。

一曲目「ロックンロールはいらない」では

 

ロックンロールは要らない

魂抜かれた雑音だ

誰の心にも響かない

大衆に媚びた戯言だ

旗色伺うロックンロールは聴かない

敵を作らないロックンロールは聴かない

 

地獄でロックンロールを

この世で聴けないロックを

本当のロックンロールを

聴けるなら死にたい

 

さわおさんはなんて素直な人なんだろなって改めて思った。

そしてリードトラックの「アインザッツ」では、

 

オレは死ぬ日まで他の生き方は知らない

 

なんてキラーフレーズ。まあ、こういう所が大好きな部分というか信じられる部分というか、どこまでも付いていきたくなる。

そしてラストに「All We need is rock and roll」

ロックンロールはいらないで始まり、俺たちはロックンロールを必要としているで終わる。

この曲はoasisについて歌ってる。俺もoasis大好き。

さわおさんは、その時の感情に沿った曲を作ることが多いソングライターだと思う(ピロウズもそう)けど、この作品は如実にあらわれているし、かなり直接的にそれが出ていると思う。

まあ、ともあれ2020年の山中さわおはやばかった。とんでもない。素直で少年の時と変わらないくらい音楽に夢中で、勿論天才的で良い曲を作るし。

アルバムリリースの情報を聴くたびに震えた。

どの作品も素晴らしいけど、これが1番好きだった。

 

 

https://youtu.be/F41CWTlKoyA

 

 

 

1位-高橋徹也「怪物」

 

 

高橋徹也は天才である。

それは誰もが知ってる事実、いや嘘だ。

殆どの人は高橋徹也のことを知らない。だけど、「夜に生きるもの」「ベッドタウン」の名盤2作を聴いたことのある人は知っている。

それでいて、今作を聴いて改めてその天才さに度肝を抜かれた。今作はマジでやばい。

全体的には今までにないくらいバンドサウンドになっていて、ビートルズっぽさも感じる、とにかくグッドミュージック。

音の一つ一つ、歌詞の単語一つでさえ聞き逃さない、細部までに高橋徹也の魅力が詰まっている。

「怪物」がいったいなんなのか。特定の誰かなのか、過去の自分を投影しているのか、はたまた幻なんだろうか

2曲目「ハロウィン・ベイベー」の歌詞

 

確かに君は完璧に綺麗で

完全に間違ってる

 

本人も語っていたが、この一節がアルバム全体にとって重要なフレーズになっている。高橋徹也節が最高に効いている。

ラストナンバー。「友よ、また会おう」

この曲を聴いた全員が驚いたに違いない。今までの高橋徹也は絶対にこんな直接的な曲は書かなかった。

無茶苦茶きまってた。様になってた。何より感動した。

このアルバムはとにかく素晴らしかった。全ての曲がやばい。ずっと聴いてる。

ダントツで1位でした。

 

 

https://youtu.be/4srHvN0wEo4

 

 

やっと書き終わった…今年はマジで良いアルバム多かったし、聴く習慣も多かった。挙げたやつの7割くらいはサブスクで聴けるので良かったらどうぞ。

 

最後まとめ

 

 

20位-くるり「thaw」

 

19位-サニーデイ・サービス「いいね!」

 

18位-Helsinki Lambda Club

「Eleven Plus Two/Twelve Plus One」

 

17位-カミナリグモ-「SCRAPPY JEWELRY

 

16位-ストレイテナー 「Applause」

 

15位-小山田壮平「THE TRAVELING LIFE」

 

14位-a flood of circle「2020」

 

13位-銀杏BOYZ「ねえみんな大好きだよ」

 

12位-山中さわお「ELPIS」

 

11位-宮本浩次「独歩」

 

10位-the MADRAS「awake」

 

9位-GLIM SPANKY「Walking On Fire」

 

8位-さわおとまり「さよならマクレガー」

 

7位-THE COLLECTORS

「別世界旅行〜A Trip in Any Other World〜」

 

6位-髭(HIGE)「ZQZQ」

 

5位-VELTPUNCH「Sucide King」

 

4位-山中さわお「Nonocular violet」

 

3位-シュリスペイロフ「遊園地は遠い」

 

2位-山中さわお「ロックンロールはいらない」

 

1位-高橋徹也「怪物」

 

 

 

うん、良いね。最高。

やっと完結!ちょっとでも興味あったらYouTubeのリンクだけでも聴いてみて。

 

じゃあね。